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水ノ上成彰は堺市西区選出の堺市議会議員。大阪維新の会所属。

TEL. 072-229-1058

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堺市議会報告 議会発言集CONCEPT

平成16年3月23日 文教委員会

1 国を愛する心の指導について
2 高校教育改革について

○水ノ上委員 おはようございます。プロジェクト堺の水ノ上でございます。

ま ず、先日3月18日に小学校の卒業式がございました。私は浜寺小学校に出席をさせていただきました。国旗は壇上中央に校旗とともに掲げられておりました し、国歌は教頭先生の国歌斉唱のかけ声で、卒業生はわずか76名ではございましたが、少ない人数にもかかわらず、大きな声で君が代を歌っておりました。世 界じゅうから見れば、ごく当たり前な光景ではございますが、その普通の姿を見まして、目頭が熱くなりました。他の堺の小学校でも、聞く限りにおきまして は、どこも大きな声で歌っているということでございます。90校すべてがどうなっているかは詳しくは存じませんが、一時のことを思えば、格段によくなって いるということでございます。他の市の友人の議員の仲間に聞きましたところ、その中でも、堺市の小学生が一番よく、大きな声で歌ってるんじゃないかという 評価でございました。現在、市教委は世間より非常に厳しい目で見られている現状ではございますが、教育の本質さえ、ぶれなければ、信頼を取り戻すのは、そ う難しいことではないと思います。自国の国旗・国歌に敬意を払わない大人がまだまだ多い中、市教委の皆様のこれまでの苦労には素直に敬意を評しますととも に、今後とも教育現場の新しいご指導を継続いただくことを期待しております

本日は2点、通告によりご質問をさせていただきます。

ま ず1点目は、国を愛する心を教育の現場でいかに教えていくかでございます。先日の私の大綱質疑の中におきまして、教育改革の根本は3つあると申し上げまし た。それは、祖国に対する愛を教えること、しつけを教えること、そして道徳心を教えることと申し上げました。このうち、しつけを教えることにつきましては 家庭での教育が主になりますので、別の機会とし、また、道徳心を教えることについては、予算委員会で馬場委員の方から立派な質問をされておられましたの で、本日はいたしません。今回は祖国に対する愛について議論をしたいと思います。

一 般に愛国心といいますと、その重要性を主張する方と、その危険性を主張する方との両極端に分かれます。それでは、どちらが正しくて、どちらが間違っている のかといえば、結論から申し上げれば、どちらも間違っていない、このように私は思います。このことにつきましては、愛国心という言葉には2つの全く異質な 概念を含んでいると考えるからでございます。このことにつきましては、大綱質疑でも少し取り上げましたが、英語で愛国心にあたるものにナショナリズムと Patriotismがあります。ナショナリズムは通常、他国を押しのけてでも自国の国益を追求する姿勢であり、いわゆる国粋主義、国益主義と表現されま す。一方、Patriotismは、祖国の文化・伝統・歴史・自然などに誇りを持ち、それらをこよなく愛する精神とされます。家族愛や郷土愛の延長にある もので、ここでは祖国に対する愛と表現いたします。

祖 国に対する愛は善であり、国益主義は悪と言える、世界じゅうで通用することだと思います。例えば欧米人に、彼はナショナリストだと言えば批判にあたります が、一方、あなたはペイトリオチストですかと尋ねれば、なぜそんな当然なことを聞くんだと、けげんな顔で見られるか、怒られるそうでございます。我が国で は、この祖国に対する愛と国益主義を峻別することなく、愛国心という言葉で表現してまいりました。

少し前置きが長くなりましたが、これから議論する国を愛する心は祖国に対する愛であり、ナショナリズムではありませんので、その点を踏まえた上でご答弁をお願いいたします。

まず最初に、国を愛する心の指導をどのようにとらえているのかについてお答えください。

○辻村学校教育部副理事兼学校指導課長 国を愛する心のとらえ方でございますけれども、昨年の3月の中央教育審議会の答申の中でも触れ られておりまして、そこにはグローバル化が進展し、外国が身近な存在となる中で、我々は国際社会の一員であること、また我々とは異なる伝統・文化を有する 人々と共生していく必要があることが意識されるようになってきた。そのような中で、まず、みずからの国や地域の伝統・文化について理解を深め、尊重し、日 本人であることの自覚や、郷土や国を愛する心の涵養を図ることが重要である。さらに、みずからの国や地域を重んじるのと同様に、他の国や地域の伝統・文化 に対しても敬意を払い、国際社会の一員として他国から信頼される国をめざす意識を涵養することが重要である。なお、国を愛する心を大切にすることや、我が 国の伝統・文化を理解し、尊重することが国家至上主義的考え方や全体主義的なものになってはならないことは言うまでもないとあります。

国際化が進む中で、郷土や国を愛する心の涵養を図ることは、ますます重要な意味を持つものであるというふうにとらえております。以上でございます。

○水ノ上委員 今お示しいただきました中央教育審議会答申には若干の誤解があるように私は思います。といいますのは、国を愛する心を大 切にすることや、我が国の伝統・文化を理解し、尊重することが、場合によっては国家至上主義や全体主義的なものになるような言い回しをしておりますが、ナ ショナリズムであれば、そのような可能性もありますが、祖国に対する愛であれば、それをいかに教えても、国家至上主義や全体主義的なものになるはずがない と、このように私は思います。そこに混乱があるように思うのです。

ナ ショナリズムは、一般の人が持つ必要はありませんし、もちろん教育でも教える必要などありません。いや、かえって教えることは害になる場合もあります。そ れは自国及び自国民の優越性を強調することにより、他国の人に対する差別にもつながり、また、自国の利益を優先する余り、他国への侵略を起こす可能性さえ あります。これに対し、祖国愛であるPatriotismは、絶対不可欠の精神です。この精神は、自国の自然、山、川、伝統、歴史、民族、家族、このよう なものを自然に愛する心であり、みずからの祖国を愛する人は、他の国の人の祖国を愛する気持ちを理解でき、他の国の人を差別することはないと信じているか らでございます。我が国には、この2つの概念が峻別されなかったがために、戦前の反省から不必要なナショナリズムを捨てるのに、愛国心を捨てると同時に祖 国に対する愛も捨てられてしまった、このように思うのでございます。

さて次に、小・中学校におきまして、国を愛する心の指導はどのように位置づけられていますか。この点についてお答えください。

○辻村学校教育部副理事兼学校指導課長 郷土や国を愛する心につきましては、社会科を初め国語科、道徳等において、学習指導要領に基づ いて指導を行っているところでございます。例えば社会科では、小・中学校ほぼ同じような文言でございますけども、目標の中に、我が国の国土と歴史に対する 理解と愛情を育て、国際社会に生きる民主的・平和的な国家社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養うとあります。さらに国語科では、これも小・中、 同じような文言でございますけども、教材を取り上げる観点として、我が国の文化と伝統に対する理解と愛情を育てるのに役立つこと、日本人としての自覚を 持って、国を愛し、国家社会の発展を願う態度を育てることに役立つことと示されております。

道徳につきましては、小学校低学年、中学年、高学年、中学校と発達段階で表現異なりますけれども、郷土や国を愛する心について、それぞれ内容項目の中で取り扱うようになってございます。以上でございます。

○水ノ上委員 私も小学校、中学校の学習指導要領をつぶさに読んでみまして、予想に反して、国を愛する心の指導が至るところにあること について驚きました。国語、社会のほかに音楽の時間では、小学校1年生から6年生まで、各学年において国歌君が代を教えねばならないとか,今お示しいただ きました道徳の時間では、小学校3年生から中学3年生まで、郷土や国を愛する心について取り上げるように指導されております。

実 際、道徳の時間に本当に国を愛する心が教えられているかについて、道徳授業年間指導計画を小学校90校の3年生から6年生まで、中学校の1年から3年生ま で全部調べさせていただきました。その結果は、小学校90校のうち84校は、内容の差はあっても、何らかの形で国を愛する心が教えられておりました。一 方、中学校は40校のうち12校にとどまりました。このことについて、小学校については、内容の差こそあれ、ほとんどの学校で国を愛する心が教えられてい るのに対し、中学校においては、なぜ3割にとどまるのか、また、卒業式における国歌斉唱では、小学生は大きな声で歌え、大変よくできておりましたが、先ほ どは申し上げませんでしたけれども、中学生は歌っていない生徒が多いか、歌っていたとしても、声が非常に小さかったと聞いておりますし、また、それを見て おります。小学校に比べ中学校では、指導が徹底されていないように感じられますが、この点につき、現状、いかに認識されているのか、また、今後の課題及び 指導についてお答えをください。

○辻村学校教育部副理事兼学校指導課長 委員お示しのとおり、道徳の年間指導計画の中で、郷土や国を愛する心の内容項目の記載というこ とで、私どもも確認した範囲では、学年ごとに確認しておりますけれども、小学校では74%、中学校では32%にとどまってございます。郷土や国を愛する心 だけではなくて、道徳教育の充実を図るためには、やはり年間授業時数の確保と、それとまず内容項目に偏りがないように指導していくことが大切だととらえて おります。小学校の高学年では、内容項目22項目、中学校では23項目ございますけれども、それらを全体計画の中で、学校や郷土の特色を生かしながら作成 し、道徳の時間が子どもの心に響く魅力あるようになるよう、ほかの教科との関連も図り、あるいは体験学習を生かしながら、学習指導要領に示されている内容 項目を網羅的に取り上げ、意図的・計画的に指導するよう、一層努めてまいりたいと思っております。以上でございます。

○水ノ上委員 ぜひ中学校におきましても、小学校と同様の効果が見られるように、今後もご指導いただきたいと思います。

それでは次に具体的に、小・中学校において国を愛する心がどのように指導されているかについてお答えをください。

○辻村学校教育部副理事兼学校指導課長 郷土や国を愛する心の指導につきましては、主たる教材である教科書で取り上げられておりますの で、それによって指導しているところでございます。例示でございますけれども、現在、堺市で使用している教科書、小学校3・4年生の社会科の教科書では、 私たちの市の自慢かるたをつくろうという項目が設けられておりまして、郷土に対する愛着や関心を持たせるような授業展開が行われるようになっております。 また、小学校の音楽につきましては、全学年で日本の歌、心の歌を題材として取り上げまして、日本の文化や風土のよさを味合わせる指導をしております。中学 校の音楽では、和楽器を活用して日本の伝統・文化に親しむ学習も展開しております。さらに、本市独自といたしまして、道徳資料集をつくってございますけど も、そこでは、いつまでも守ってね、ハマデラソウという作品を掲載いたしまして、堺市の土地の名前がついた、たった一つの植物というふうに聞いております けれども、それを取り上げまして、郷土への関心を持つようにしております。さらに、小学校、中学校とも社会科の教材としまして、私たちのまち・堺、私たち の堺というものを作成・配布しておりまして、各学校でこれを活用していただきまして、校区調べとか、堺市探検を通じて、子どもたち自身が歴史と伝統に培わ れた堺に気づいて、郷土・堺に対する誇りと愛情をはぐくむことができるよう指導を進めているところでございます。以上でございます。

○水ノ上委員 今のお答えによりますと、郷土堺に対する思いを深めるには、非常に有効なというふうに思っています。しかし、国を愛する 心を涵養するには十分でないとも思います。現在、ようやく教育の現場で国を愛する心が教えられ始めたという感がございます。戦後、祖国に対する愛を教えて こなかったツケが、現在の社会の混乱や人の心の荒廃につながっているとも思います。家族に対する愛も、故郷に対する愛も、すべて祖国に対する愛に包含され ると、私はこのように位置づけております。堺市の教育改革が祖国を素直に愛する教育へと、他の市町村よりも早く転換することが堺市の繁栄に寄与すると思っ ております。ぜひ努力いただきたい。以上要望いたしまして、第1問目の質問を終了いたします。

続きまして先ほど島委員より質問が既にありましたけれども、私も非常に関心の高いところでございますので、本市の中等教育学校、いわゆる高校教育改革についてご質問をいたします。

本 市の高校教育改革につきましては、先般の予算審査特別委員会で、同じ会派の杉本議員よりも質問させていただきました。本市が設置を予定しております中等教 育学校及び単位制定時制高等学校の教育理念や教育内容などについて確認させていただきました。6年を通した中高一貫教育は、私学、いわゆる私立で大きな成 果を上げているため、公立でもという期待は大きい。また、学力の面でいえば、私立の中・高一貫校と公立中学校、高校との学力の差は広がるばかりとも聞いて おります。教育熱はいつの時代も冷めることはなく、親は我が子の学力が向上することを望んでおります。今回の中等教育学校の構想は内容もすばらしく、多く の人が期待していただけに、平成17年4月の開校1年前という時期に基本方針が凍結されたのは非常に遺憾でございます。何とか高校教育改革を進めてほしい という思いも込めまして、本日はさまざまな角度から現在の中等教育学校を取り巻く状況について質問をさせていただきます。

まず最初に、全国における中等教育学校の設置状況についてお聞かせください。

○長廻教育改革推進担当副理事 設置状況の推移でございますけれども、中等教育学校を含む中高一貫教育校の設置状況は、平成11年度に 4校が設置され、その後、中・高一貫教育校の数は急激に増加いたしまして、平成15年度には全国で118校が設置されております。そのうち中等教育学校 は、平成11年度に1校、12年度に3校、13年度に3校、14年度に2校、15年度に6校が設置され、現在、国立2校、公立4校、私立9校、計15校が 設置されております。また、今後設置を予定している中・高一貫教育校は、文部科学省に届けているだけで50校あります。そのうち中等教育学校が9校ござい ます。以上でございます。

○水ノ上委員 つい5年前から全国的にも始められた試みであり、現在でも全国で広がっている最中でということはよくわかりました。それ では、堺市で設置を考えている中等教育学校の教育理念や目標は、どのようなものでしょうか。さきの予算委員会での質問と重複する部分もあるとは思います が、改めてお答えいただけますでしょうか。

○長廻教育改革推進担当副理事 教育理念、教育目標といたしまして、生徒の夢を実現するために、生徒自身に、自分に適している将来の職 業は何なのかを積極的に考えさせる教育活動を展開し、その中で、将来の目標を明確にすることにより、個性や創造性を発揮し、主体的に進路を選び、社会に貢 献する生徒を育成することを考えております。以上でございます。

○水ノ上委員 その高い理念が実現することを期待している方はたくさんいらっしゃると思います。入学を希望する生徒や保護者の中等教育 学校に対する期待や人気は大きいものと考えますが、また、それは具体的には入学選抜時における競争倍率によりあらわれると思いますが、全国における競争倍 率について情報があれば、お聞かせ願いたいと思います。

○長廻教育改革推進担当副理事 入学者選抜時における競争倍率でございますけれども、全国に設置されております国公立の中等教育学校 の、この12月から2月に実施されました平成16年度入学者選抜試験の競争率を申し上げますと、平成11年度に法改正があり、国内で第1番目として開校い たしました宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校は4.6倍、国立で2校ございます東京大学附属中等教育学校及び奈良女子大学附属中等教育学校は、それぞれ8.6倍 及び6.9倍、新潟県内で2校開校しております新潟県立村上中等教育学校及び柏崎翔洋中等教育学校がそれぞれ1.8倍及び1.2倍で、この新潟県立の2校 の倍率が他と比べて若干低いのは、通学区域を地域割して、志願者の集中を緩和しているからでございます。また、この近隣で申し上げますと、兵庫県で今年度 に開校いたしました兵庫県立芦屋国際中等教育学校は3.0倍となっております。また、平成16年度に新しく開校いたします群馬県、山口県、福岡県立の中等 教育学校は、それぞれ10.6倍、2.5倍、2.4倍となっており、いずれも高い倍率を示しております。また、同じ府内にございます私立の中等教育学校の 競争倍率は、平成15年度は2.1倍、平成16年度は2.8倍となっております。以上でございます。

○水ノ上委員 まさに私立学校をも上回る競争率ということで、非常に皆さんの高い期待がうかがわれるわけでございます。難関を突破して 入学した生徒が6年間、一貫教育を受けて卒業していくときの進路についてはどのようにお考えになっているのか。また、それらの生徒たちの将来像としてどの ような人材づくりを考えているのかについてもお答えください。

○長廻教育改革推進担当副理事 入学してまいりました生徒たちの卒業時の進路と生徒たちの将来像でございますけれども、公立の中等教育 学校の入学者選抜につきましては、受験競争の低年齢化が生じることがないよう、学校教育法施行規則で学力検査を行わないものとなっております。既に開校し ている中等教育学校におきましては、知識だけでなく、思考力、表現力及び創造力にすぐれた生徒たちが入学できるよう、面接、適性検査、作文、抽選等いろい ろ工夫して実施しているところでございます。

こ のような入学者選抜により入学した生徒たちが、本市の中等教育学校の6年間一貫した特色ある教育活動を受けることによって、自分の適性をよく認識し、目的 意識を持って自分の将来の進路を選択するようになるものと考えております。そして、卒業の進路につきましては、さらに自分の可能性を広げるために、専門分 野の進化と高度な専門性を身につけるために、多くの生徒が高等教育機関へ進学するものと認識しております。また、将来的には、これからのグローバル化や情 報化などの社会の変化に的確に対応でき、地球規模の広い舞台で活躍できる精神力や感性などのバランスのとれた次世代のリーダーになるものと考えておりま す。以上でございます。

○水ノ上委員 中等教育学校を取り巻く状況についていろいろお聞かせ願いました。このように内容も充実し、また高い理念もある、期待も されておると、このような中等教育学校及び単位制・定時制高等学校が本市の財政状況が厳しいという理由で凍結されたわけでございますが、この高校教育改革 を進めるにあたり、どの程度の予算が見込まれていたのかお答えください。

○長廻教育改革推進担当副理事 高校改革を進めるにあたっての経費でございますけれども、中等教育学校及び単位制・定時制高等学校の高 等学校再編整備に要する経費といたしましては、平成22年度までに、概数ではございますけれども、約12億円程度の経費を見込んでおります。以上でござい ます。

○水ノ上委員 全国的に中等教育学校の設置が進み、既設の中等教育においても、それぞれの学校がいろいろ工夫して学校づくりを進めてい ることがわかりました。その中から真のリーダーが生まれてくる可能性も見出すこともわかりました。私は、大綱質疑で行財政改革は教育改革なくして達成でき ないことを申し上げました。また、教育改革の伴わない行財政改革は、たとえ一時期成功したとしても持続的な成果は期待できないということも申し上げまし た。我々は、我が国の歴史を振り返ってみますと、教育改革を断行することによって、困窮の中から行財政改革を成功させた例を幾つか知ることができます。

江 戸時代の話ですが、米沢藩の上杉鷹山や備中松山藩の山田方谷、また長岡藩の米百俵で有名な小林寅三郎などでございます。上杉鷹山は、米沢藩の藩校が窮乏に よりすたれていたのを再興し、少数の者に対してリーダーを養成すべく、真のエリート教育を行い、藩を立て直しました。山田方谷は、教育施設がわずかに2カ 所しかなかったものを、教育改革により、どん底の財政状態にある中、庶民教育を重要視し、学問所、教諭所、塾、寺子屋を合わせて新たに80カ所を開設し、 立て直したと聞きます。小林寅三郎は、ご存じのとおり、米百俵を売却し、藩校に資金を注ぎ込み、書籍や器具をそろえ、町民や農民の子どもの入学を許可し、 長岡の近代教育の基礎を築いた、このように歴史をひもといたら、ございます。

当 時のこのような藩の窮乏と現在の堺市の財政状況を単純に比較するわけにはいきませんけれども、まだまだ堺には、教育改革に着手する余力は残っていると私は 思います。このような藩は、財政状況の非常に厳しい中、教育改革の光だけは消すことなく、人材こそ財産であるとの信念から教育改革を進め、行財政改革を行 い、また、今にも残る教育の制度を続けております。我々日本人にはすばらしい歴史の教訓があり、私たちはその歴史に学びたい、このように思うわけでござい ます。

本日、堺市長はご臨席ではございませんが、我が堺市の市長が山田方谷や上杉鷹山や小林寅三郎と並べ賞せられるような市長になっていただくように期待したい、このように思うのでございます。

先 ほど真のエリートと申し上げましたが、ここで真のエリートとは、頭脳が明晰であることはもちろん、日本の歴史や文化に精通し、郷土や国を深く愛し、公のた めに力を尽くす者、自分に厳しく他人にやさしい者のことと私は考えております。堺及び日本のため、いわゆる個人のためにその才能を発揮するだけではなく、 公のために力を発揮する人材を輩出する。そのためには、1つ目の質問の祖国に対する愛がどうしても必要とも思っております。

今 回凍結された中等教育学校、単位制・定時制高校に係る予算は、平成16年度から平成22年度までの7年間で12億円程度でございます。この12億円の投資 が将来の堺市の発展にどれだけ効果をもたらすか、はかり知れません。これは歴史が証明していることでございます。教育委員会のみならず、堺市全体で万難を 排し、高校教育改革及びすべての教育改革に着手し、高校教育改革により堺市の教育レベルの高さを全国に誇ることができるような方向で検討されることを要望 いたしまして、私の本日の質問を終了させていただきます。ありがとうございました。

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