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水ノ上成彰は堺市西区選出の堺市議会議員。大阪維新の会所属。

TEL. 072-229-1058

〒590-0048 堺市堺区一条通13-16 松利ビル5階

堺市議会報告 議会発言集CONCEPT

平成18年6月20日 文教委員会

ⅰ・男女平等教育について
ⅱ・学級崩壊について

水ノ上 委員  皆さん、おはようございます。プロジェクト堺の水ノ上で ございます。4年連続しての文教委員会、この4月に政令市になった堺市ですが、私はこの堺市に必要なものは、最も必要なのは教育行政、教育改革、こういう ふうに信じて、ことしも1年間、教育委員会で皆様方と実りのある議論をしていきたいと、このように思っておりますので、よろしくお願いをいたします。本日 は2点にわたって通告に従いましてご質問いたしますので、よろしくお願いいたします。

ⅰ・男女平等教育について

早速、質問に入ります。まず最初に、男女平等教育についてご質問いたします。
 昨年の11月1日に文部科学省から各都道府県教育委員会を通じて、そして堺市の教育委員会にも事務連絡として、学校における男女の扱い等 に関する調査の依頼がございました。この趣旨といいますのは、書いておりますが、文部科学省では、現場に根差した教育改革や施策の推進に役立てるため、こ とし3月から5月にかけて教育御意見箱を設け、学校現場における教育活動について日ごろ感じた疑問やご意見などを国民から広く募集したところ、学校におけ る男女の扱い等についてさまざまな事例と、それに対するご意見を多数いただいたところです。
 そこで、各学校の実態を全国的に把握したいということから、こういう調査の依頼があったわけですが、この調査内容は全部で問1から問8、 8問ございまして、それを簡単に申し上げますと、問1、キャンプや林間学校、修学旅行などの宿泊を伴う活動を行う際、男女同室の宿泊ですか。問2、内科検 診などの身体検査を男女一緒に同室で行っていますか。問3、水泳時における着がえは男女一緒に同室で行っていますか。問4、体育時における着がえは男女一 緒に同室で行っていますか。問5、運動会や体育祭等での騎馬戦は男女混合で実施していますか。問6、運動会や体育祭等での徒競走は男女混合で実施していま すか。問7、教職員または児童・生徒に対し、児童・生徒の名前を呼ぶときに、男子も女子も統一的に○○さんと呼ぶようにさせていますか。問8、平成16年 度からこれまで、学校での男女の扱い等に関して、保護者等から苦情や問い合わせがありましたかの8問でございました。
 この8問の中で、問8はアンケートというか、意見なんですが、そこの意見の中で、体育時の着がえの場所を、別室か、仕切りをつけてほしい というのが5校ありました。また保護者より、男女平等教育が不必要だという意見もありました。男は男らしく、女は女らしくという考え方のようです。こうい う意見もありましたし、また中学校では、男女別の水泳授業を希望しているという意見もありました。この問8の意見は別といたしまして、今申し上げた問1か ら問7までについてお伺いをしたいと思います。
 まず、この問1から問7の調査結果について、簡単で結構ですので、お答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  今、委員が説明されました調査結果でございますけれども、まず、この調査につきましては、公立小学校、中学校、高等学校、盲・ 聾・養護学校を対象に行われております。その調査結果ですけれども、男女同室の宿泊、男女同室の身体検査、男子も女子も、さんと呼ぶようにさせているとい う学校は本市ではございませんでした。次に、水泳時の着がえにつきましては、小学校4・5・6年生では95校すべて、3年生では74校、2年生では48 校、1年生では46校が別室で更衣をいたしております。また、体育時の着がえですけれども、5・6年生では95校すべて、4年生では76校、3年生では 37校、2年生では20校、1年生では19校が別室で更衣をいたしております。男女混合の騎馬戦ですけれども、騎馬戦を運動会の種目としている小学校84 校中、50校が男女混合騎馬戦となっております。また、男女混合の徒競走ですけれども、小学校95校中、35校で実施いたしております。以上でございま す。

水ノ上 委員  この調査結果を得て、教育委員会、率直なご意見ありましたら、お答えいただきたい。また、過去と比較してどのような、こういう同室着がえとか、混合の競技があるのか、お答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  過去にこのような調査はいたしておりませんので、数値としてお話しすることはできませんけれども、男女が一緒に演技や競技をす ることはふえているというふうに考えております。また、着がえにつきましても、別室で更衣をする学校がふえてきているという認識を持っております。以上で ございます。

水ノ上  委員  率直な意見ということは、なかなか難しいんでしょうけれども、私が持ちました率直な意見というのは、特に教育委員会から特別な指導というのはない んだなと、各校ばらばらですし、もうちょっと偏りがあるのかなと思ったら、そういうふうなこともなさそうだし、特に教育の現場で男女混合にしなさいとか、 すべきでないというのは、指導じゃなくて、各学校の指導に任せているのかなという印象はいたしました。
 文科省から出ているわけではありませんけれども、ことしの1月31日に内閣府男女共同参画局から、ジェンダーフリーについてという事務連 絡が都道府県、政令指定都市あてに出されました。その中の一文には、例えば児童・生徒の発達段階を踏まえない、行き過ぎた性教育、男女同室着がえ、男女同 室宿泊、男女混合騎馬戦等の事例は極めて非常識であるというふうにあります。この非常識であるということは、詳しいことは書いてないんですけれども、この ことについて教育委員会の見解がありましたら、お答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  今、委員が申されたことですけれども、内閣府男女共同参画局から出された第二次男女共同参画基本計画では、ジェンダーフリーと いう用語を使用して性差を否定したり、男らしさ、女らしさや男女の区別をなくして人間の中性化をめざすこと、また家族や、ひな祭りなどの伝統文化を否定す ることは、国が求める男女共同参画社会とは異なる。例えば児童・生徒の発達段階を踏まえない、行き過ぎた性教育、男女同室着がえ、男女同室宿泊、男女混合 騎馬戦等の事例は極めて非常識であるというふうに述べられております。このことにつきましては、子どもたちの年齢や発達段階を適切に踏まえることも必要で あると考えております。さらに学校からの情報、それから内閣府、文部科学省からの情報を得るなどして、今後、研究してまいりたいと考えております。以上で ございます。

水ノ上  委員  内閣府の男女共同参画局が出している意見ですので、文科省が出している見解ではないのでね、皆さんのお答えとしては苦しいというか、はっきりした ことは言えないということだと思います。この非常識というのはどの範囲のことを言うのか、今後、ご検討いただきたい。このように思います。
 具体の質問に入りますけれども、先ほどのお答えの中で、水泳時の男女同室の着がえは、小学校3年生で21校ありました。また、体育時の男 女同室の着がえは、3年生では58校、4年生では19校ありました。ここの場合、1年生、2年生までは私は目くじら立てるほどではないと思っておりますの で、3年生以上に限定して質問いたしますけれども、このような着がえについて、具体的にどのような状況で行われているのか、お答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  水泳時の着がえは、高学年ではすべての学校で、プールの更衣室等を使用しております。低学年の水泳時には、約半数の学校が、ま た体育時におきましては、約3分の2の学校が男女同室の教室で着がえております。水泳時の着がえ等につきまして、子どもたちは、ゴム入りバスタオル等で体 を覆って着がえるという方法をとっております。以上でございます。

水ノ上  委員  3年生で21校あるわけですね。私の息子、子どもが小学校3年生と2年生なんですが、2年生の子どもは特に何も言わないんですけども、3年生にな れば、やっぱり着がえするときに、女の子にパンツ見られるのは恥ずかしいというわけです。どうしてるんやと、こういう調査があったんで、自分の子どもに聞 いたら、どうしてるんや言うたら、女の子にパンツ見られるの恥ずかしいから、隠れるようにして着がえをするというわけです。女の子に聞いたわけではありま せんけれども、男の子でさえ、そういう気持ちを持ってるんだったら、女の子、多感な女の子だったら、なおさら、そういう恥ずかしさというのがあるだろうと 思います。そういうことも配慮していただいて、今後どのような、こういう男女同室着がえについて指導されていくのか、お答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  着がえにつきましては、子どもの発達段階や各学校の施設設備の状況の違いもありまして、一律の対応を求めるということが難しい 面がございます。今後、プールにある更衣室を利用したり、男子と女子で教室を分けて着がえするなど、検討を進めてまいりたいと考えております。以上でござ います。

水ノ上  委員  私は、先ほど申し上げたとおり、1年生、2年生についてはですね、教育委員会のご見解はあるかもわかりませんが、また分けてるところもありますけ れども、そこまでは目くじら立てることはないと思っております。ただ、3年生になったら、やはり私の目から見ても、いろいろ子どもたちとつき合っていて、 やはり異性というものを意識し出して、恥ずかしさというのが出てくる。そういう点については、今ご答弁いただいたとおり、ご検討、いろいろ設備の状況と か、ご苦労はあるとは思いますけれども、ご検討いただきたい、このように思います。
 さて、男女騎馬戦の方に移りますが、男女騎馬戦については、先ほど内閣府の文言でも非常識というふうにありました。この非常識はどの程度 のことを言うてるかわかりませんけれども、まず、男女混合騎馬戦について、具体的にどのような状況で行われているのか、お答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  体育大会の男女混合の騎馬戦ですけれども、小学校、実施している学校が50校中、47校が男女別々に騎馬を組みまして、男女混 合で騎馬戦を行っております。また、基本的には男女別々に騎馬を組みますが、人数の関係で一部男女が混合になっている学校が2校、男女混合で騎馬を組んで いる学校が1校ございます。以上でございます。

水ノ上 委員  学校によっては、しないところもありますし、仕方によっても、いろいろあると思います。このような状況で、今後、この男女混合騎馬戦について、どのようにご指導されていくつもりですか、お答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  騎馬戦につきましては、子どもたちが団結して作戦を考え、帽子取りゲームを楽しみ、男女問わず一緒に盛り上がることができる競 技であると考えております。ただ、男女混合で騎馬を組むことに関しましては、子どもたちの発達段階を踏まえながら検討してまいりたいと考えております。以 上です。

水ノ上  委員  これは先日行われた、ある学校での男女混合騎馬戦の状況なんですけどね、これは男女別々の騎馬をつくって、あとはゲームは男女一緒にやってまし た。非常に子どもたちも喜んでやってましたし、周りの保護者もほほ笑ましく思ってます。こういう状態まで非常識とは私は思いませんけれども、現場の先生に 言わせると、男だったら男同士でやった方が、もっと迫力があるのになという話もありました。ただ、今のお答えでは、男女騎馬が別々で混合でゲームをするの には差し支えないけれども、男女混合で騎馬を組むことについては問題があるのかなというようなお答えのように受け取りました。
 そうするのでありましたら、この男女混合騎馬戦に類似するものとして、男女混合の組み立て体操というのがあります。各学校で6年生が運動 会の最後になって、ピラミッドを組んでやるわけですけれども、それを見たら、子どもたちも感動いたしますし、親も共同してつくる姿に涙をこぼす親もたくさ んいらっしゃいました。この男女混合の組み立て体操の最後のピラミッドも、こういうふうに大きなピラミッドを、先日行われた分ですけれども、男の子と女の 子が一緒になってて、女の子の上に男の子が乗り、男の上にまた女の子が乗り、またひっつき、上に男の子が立つという、本当に男女混合のピラミッドをつくる わけですね。先ほどおっしゃった男女混合の騎馬をつくることが問題があるというご認識でしたら、それは5年生、6年生というこの思春期多感な時期に必要以 上の肌を男女が触れ合うことはいかがなものかということであれば、こういう状況も私は問題かなと思います。
 この男女混合組み立て体操につきましては、このアンケートにはありませんでしたので、堺市の小学校でどのくらいの学校がしているかわかり ません。ただ、そういうご認識であるならば、こういうことも調査していただいて、それよりもまず、こういうことをすべきかどうかという方向性を決めていた だいてご指導いただきたい、このように思います。
 次に、男女混合徒競走について見解を問いたいと思いますが、これは95校中、30校でしたか、やってるのは。95校中、実施してるのは 35校でしたね。意外と私は少ないと思いました。こういう、私が見にいった数校の小学校では、ほとんどが男女一緒に徒競走をやっておりましたので、不思議 に思いましたけれども、この男女混合徒競走について見解をお答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  男女混合の徒競走でありますけれども、約3分の2の学校では、男女別で実施しておりますが、先ほども申し上げましたように、 35校が男女混合で徒競走を実施しております。これは体育の授業がすべて男女一緒に行っているということから、体育の授業で徒競走のタイムをとりまして、 そのタイムをもとに男女混合の能力に応じたグループ等で徒競走を実施するというふうにしてございますので、これも一つの方法ではないかと考えております。 以上でございます。

水ノ上  委員  男女混合徒競走につきましてはね、私の知るところによると、すべての生徒をタイム順にずっと並べて、4人やったら4人、5人やったら5人でずっと 区切っていって、タイム順に走らすというふうに聞いておりますが、その中でどうしても男ばっかりの組になったり、女の子ばっかりの組になったり、また男の 子3人で女の子1人と、男の子4人で女の子1人とか、そういう状況であるんですね。この間の運動会でもそういうのがありました。男の子3人と女の子1人が 走って、女の子は、タイム順でやっているにもかかわらず、もうはるかに後ろを走るわけですな。それやったら、周りの見てる人はね、やっぱり何でこんなかわ いそうなことするんやという声もあるんです。逆に、女の子3人と男の子1人走って、男の子1人が最下位を走ったら、もっと頑張らんかい、何してんやという 声も飛ぶ。学校の現場では、男の子に負ける、女の子に負ける、勝つ、負け、こんなことは気にする必要ないんだよというような教育をしてるかもわからない。 しかし、決して全部が、周りのすべてがそうなってるわけではない。そういう状況において、傷つくのは子どもたちかもわからない。私はそのように思いまし た。それを急に改めよというわけではありませんけれども、一応そういう学校の現場の声を一回聞いていただいて、そういう配慮をいただいた上で、こういうこ とも今後どうするかということを考えていただきたい。このように思います。
 以上のように男女混合の運動会とか、そういうことについて、着がえとか、お聞きしましたけれども、このような男女混合の教育は、子どもたちにどのような影響を与えるとお考えでしょうか、お答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  男女混合で体育大会の演技や競技を行うことによりまして、男子、女子ということにこだわらずに、コミュニケーションをとること ができるようになったり、みんなで協力することの大切さや責任感を学んだりすることができると考えております。このような場を設定することで、学級づくり や集団づくりにつながると認識しております。なお、性差を否定したり、男女の区別をなくして人間の中性化をめざしたりすることは、堺市のめざしている男女 平等教育とは異なっていると考えております。以上でございます。

水ノ上  委員  影響をお答えくださいということで、そういうメリットの面をお答えいただきましたけれども、やっぱりこういうことをすれば、メリットもあればデメ リットも出てくると思います。デメリットというのは何かというと、同室の着がえをさせて、必要以上の羞恥心や、またそれをなくすようなことをさせるとか、 また思春期の5年生、6年生で必要以上に肌をひっつけるというか、そういうことも、いい影響は出ないと、このように思ってるわけですね。特に多感な時期で すから、昔の我々の時代の運動会でしたら、そういう機会はなくて、本当にフォークダンスで手をつなぐぐらいでしたけれども、今はそういうことではなくて、 そういう今風な運動会がやられてるわけですけれども、それもメリットもあれば、デメリットもあるだろうと、こういうこともいろいろ調査研究していただきた いと思うわけです。
 こういう男女混合の教育とあえて言いますけれども、それは男女平等教育の一環として行われているものなんでしょうか。その点についてお答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  ただ単に男女混合でさまざまな取り組みをすることが男女平等教育につながるのではなく、性別にかかわりなく、すべての人に、そ の個性と能力を十分に発揮する機会が確保されることが男女平等教育を推進する第一歩と考えております。今後とも、男女の人権が尊重され、男女が社会の対等 な構成員として互いに協力し、その能力と個性が十分に発揮できる社会の実現をめざして取り組んでまいりたいと考えております。以上です。

水ノ上  委員  私も同じように、男女混合の教育が必ずしも男女平等教育になるとは思ってません。ある程度の距離感を持ち、ある程度の区別があってこそ、お互いの 存在を認め合う、そういうことが必要だと思ってるんです。そういう点で、今のお答えは評価いたしますけれども、最後に、男女がお互いを尊敬するような教育 のあり方とは、どういう教育なのか、その点についてお答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  堺市男女平等社会の形成の推進に関する条例の趣旨に沿いまして、子ども一人一人の個性が尊重され、男女が相互に尊敬し合い、性 別による不当な差別が行われることなく、ともに支え合う男女平等社会の実現をめざした男女平等教育を推進していきたいと考えております。以上でございま す。

水ノ上  委員  教科書どおりのお答えでございましたけれども、先ほど申し上げましたけれども、男女の尊敬し合う姿というのは、私はある程度の距離感を保ち、区別 があり、日本の文化というのは、そういうふうに文化が花開いてきたと信じてます。そういうことも大切にして、何でもかんでも混合にしたらいいということで はなくて、そういうある程度距離感を持ったような教育もこれから調査研究して進めていただきたい、このように思います。
 最後に2点、この件についてご要望があります。1点は、少し先ほど申し上げたとおり、堺市の教育委員会として、こういう男女混合の教育に 対して指針を示していただきたい。先ほど申し上げたとおり、各学校で対応がばらばらな気がいたします。ある学校は男女混合、ある学校は区別してる。その結 果、将来どういう影響が出るか、まだわかりません。ですけれども、ある程度の調査してもらって、指針を示さなければ、こうしてくれ、ああしてくれというふ うなことは言えないと思います。今の段階では、文科省よりも、途中では見解出ておりませんが、難しいとは思いますけれども、そういうことをお願いしたい。
 あと1点は、今回、こういう文科省よりの調査依頼によってアンケートがされたわけですけれども、こういうアンケートを、これ限りではなく て今後も続けていただきたい。情報収集をしていただいて、今後の男女平等の教育というか、そういう教育に利用していただきたいといいますか、そういうふう に思います。そのことを2点ご要望いたしまして、この質問は終わります。
 続きまして学級崩壊についてご質問いたします。

ⅱ・学級崩壊について

 学級崩壊についてと言っておりますけれども、前回の文教委員会で少し触れましたけれども、不登校、校内暴力、いじめ、また学級崩壊などの こういう問題は、何も日本独自の問題ではなくて、アメリカ、ヨーロッパ、世界じゅうで行われている状況である。そういうことからですね、私は、メディアの 関係も含めて少しお話ししたわけですけれども、この学級崩壊と言われるのは、子どもたちが勝手に発言をしたり、先生の制止を聞かずに発言をしたり、動き 回ったりして授業が成り立たない状況ですけれども、問題化されてきたのは、多分10年ぐらい前だったと思います。こういう状態は30年以上前からあるんで すが、10年前から、これが低学年にもそういう兆候が見られてきた。そこで問題化してきたというふうに私はそのように思っております。
 今回の質問は、どこそこの学級が崩壊してるからどうせよということではなくて、こういう、日本独自じゃなくて、世界的にもこういう問題が ある中で、どこに問題があるのか、そのためにはどういう対処をしたらいいのかという見地からご質問したいと思っておりますので、よろしくお願いいたしま す。
 まず最初に、堺市の小・中学校の学級崩壊の現状についてお答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  本市の学級崩壊、学級がうまく機能しない状況でございますけれども、昨年度、平成17年度は、この文教委員会でもお示しいたし ましたけれども、小学校で9クラスございました。平成18年度、今年度ですけれども、現在まで、小学校2年生と6年生で各1クラスずつ報告されておりま す。1クラスは、担任が交代しております。残り1クラスは、現在TT方式、教頭、教務主任が主にその学級に入り込んで学校の指導体制を確立し、教育委員会 とも連携しながら解決にあたってるところでございます。以上です。

水ノ上  委員  現在は2クラスということです。昨年は9クラス、現在はまだ1学期しか始まっていませんので、少ないのかなと思います。また、中学校ではないとい うことですけれども、私の聞く範囲内では、崩壊はしてなくても、学校の授業が成り立たないというのはよく聞きます。それは学級が崩壊してるんじゃなくて、 ある先生の授業だけは成り立たないようなね、状況もあるように聞いています。そういうのを含めると、非常に堺市に置かれている学校現場も深刻な状態にある のかなと、このように思うわけですけれども、この学級崩壊について、どのような要因、原因があるとお思いでしょうか、お答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  学級崩壊の要因につきましては、まず1点目として、学級担任の指導力不足の問題。2点目、子どもの集団生活や人間関係の未熟さ の問題。3点目に、特別な教育的配慮や支援を必要とする子どもへの対応の難しさがあると考えております。ただ、学級崩壊は、これらの問題の幾つかが複合的 に絡み合って進行しているものが多くなっております。特に低学年では、子ども自身、セルフコントロールが不足しているとか、コミュニケーション能力が不足 しているなど、集団性の未形成状態であることがほとんどですし、その理由として、家庭での就学前の愛情不足やしつけが十分に行えていないということも考え られます。育児の重要性を自覚しながら、その困難さを実感し、日々、その重圧に耐えている保護者が見られる一方で、子育てに無関心な場合も見受けられま す。
 学級崩壊の要因につきましては、先ほど、3点申し上げましたけれども、学校、教員、子ども自身の問題だけではなくて、家庭など子どもを取り巻く状況も大きく影響してると考えてございます。以上でございます。

水 ノ上 委員  今、要因として3点を挙げていただきました。私も、そのとおりだと思います。また低学年では、家庭での就学前の愛情不足、そのほかに過保護 や過干渉、こういうのもあると思います。特に低学年、小学校1年生で学級崩壊、授業が成り立たないというのがあると聞いてます。小学校1年生、我々が小さ いとき、今も後もそうでしょうけれども、小学校1年生に入ったら、学校の先生が怖くて、大人というだけで何かぴしっとしたものですけれども、そういう状況 にもかかわらず、授業を聞かない。学校の先生の話を聞かない。こんな状況が続いてる。
 先ほどもお答えいただきました要因3点、また、親の就学前の接し方、こういういろいろ問題はありますけれども、一体、こういう問題が本当 に全世界的に起こってるのかなというふうな気がします。例えば指導力不足が、アメリカでもヨーロッパでも指導力不足があるから学級が崩壊してるのか。ま た、ほかに子どもの集団生活や人間関係の未熟さというのは、ここ数年来、数年で世界的に起こってきたことなのか。また、家庭での愛情、母親の愛情というの は、そんなに急変してしまったのかというような疑問は持ちます。そういう点から、前回少し申し上げましたけれども、違う要因として、子どもたちが接するメ ディア、テレビやテレビゲーム、インターネット、そういうところに大きな問題があるのではないかというふうに私は申し上げました。それは、日本だけ独自の 問題ではなくて、アメリカでもヨーロッパでもテレビゲームは爆発的に売れてますし、また過激な暴力的な映像が配信されてる。そういう状況の中で起こってる 可能性があるのではないか、というふうに指摘をいたしました。
 そこで、学級崩壊とメディアとの関係について改めてお伺いいたします。

◎ 降井 生徒指導担当課長  学級崩壊とメディアの関係でございますけれども、まだ研究量が少なく、はっきりした結論を導く状況にはないと考えております。 しかし、平成16年3月に文部科学省から出された、子どもとテレビゲームに関するNPO等についての調査研究によりますと、メディアの一つであるテレビ ゲームは、その活用の仕方によって暴力性、引きこもりや不登校のような社会的不適応、学力や知的能力、視力、体力の面で悪影響が出ると報告されておりま す。以上です。

水 ノ上 委員  私も、今述べました、子どもとテレビゲームに関するNPO等についての調査研究の報告書をざっと読ませていただきました。これについては概 略的なことは書いておりますけれども、具体なことは書いてない。このような気がいたします。前回、皆様方にこの本をご紹介いたしました。「脳内汚染」とい う、今でもはやってるんかどうかわかりませんけれども、メディアが子どもたちに与える影響を鋭く指摘している小説というか研究書ですけれども、これを早速 ですね、生徒指導担当課長はお読みいただいたということです。ほかの方もお読みをいただいてると思いますけれども、例えばテレビゲームを1つとりますと、 国民の30%、中学生の70%、小学生の85%が程度の差こそあれ、テレビゲームをしていると言われています。そういうことを考えますと、子どもたちに与 える影響というのは決して無視できない。どういうような影響を子どもたちに与えているのかということを我々はもっと調査しなければならないというふうに、 私は本気でこういうふうに思ってます。
 先ほど、いろいろ学級崩壊の要因を挙げていただきました。それも複合的に絡まって要因となってると思いますけれども、こういうメディアの 影響というのをしっかりとらえていかなければ、そこに原因があれば、そこを何とかしなければ、今の荒れた学校、荒れつつある学校を直せないと、このように 思うわけです。また、テレビゲームだけではなくて、インターネットや携帯電話などの問題でもあります。例えば中学生や高校生は、命の次に携帯電話が大事な んていう時代です。友達とか大事なんていうことより、携帯電話が命の次に大事という時代、これは発想自体私はもうわかりませんけれども、それは何か子ども たちに異常が起こってるんだろうと、このように思うわけです。
 テレビゲームというのは日々進化しております。画像をごらんになった方は多いと思います。本当に精巧にできてて、まるで自分が戦ってるよ うな気がいたします。子どもたちにとっては、その現実とバーチャルとの差がもうできてない。特に就学前の子にそういうことを与えれば、のめり込んでしまっ て、3時間でも4時間でもやってしまう。普通、小さい子どもというのは集中力はありません。30分、1時間同じことやったらあきます。その子どもたちが3 時間、4時間もあきないで、それをできるということは何かおかしいなと思う必要がある。それを毎日毎日やっていけば、どんな影響が出るんだ、そういうこと を考えて、就学前にそういう危険性というのをよく調査して、危険性を我々が発信していかなければならない。これだけがすべてではありません。この前も申し 上げましたように、この本がすべてではないとは思います。いろんな調査研究があると思います。しかし、疑ってかからなければ説明がつかないことがたくさん ある。ですから、前も申し上げたように、そういう研究をしていただきたいということです。
 さて、最後に、先ほど学級崩壊の要因を3つ挙げていただきました。そのおのおのについて、どのような対処を今後されていかれるか、お答えください。

◎ 降井 生徒指導担当課長  学級崩壊の対処方法でございますけれども、まず1点目の学級担任の指導力の問題に要因がある場合は、子ども一人一人の内面の共 感的な理解に基づく学級経営を進めると同時に、TT方式などの協力的な生徒指導体制を確立することが必要であります。さらに研修の充実によりまして、教職 員の専門性を一層向上させることも重要になってまいります。
 2点目の子どもの集団生活や人間関係の未熟さの問題が要因である場合につきましては、幼児期からの子育てとの関連が考えられますので、子 どもを育てる基盤が家庭であることから、保護者との連携を密にし、学校、家庭、地域、それと関係機関がそれぞれの果たすべき役割を明確にした上で、ともに 子どもを育てるという姿勢での取り組みが必要となってまいります。
 3点目の特別な教育的配慮や支援を必要とする子どもたちへの対応の難しさの問題につきましては、一人一人の教育的ニーズをしっかりと把握するとともに、専門機関等との連携を密にして適切な指導及び必要な支援を行うことが大切であると考えております。以上でございます。

水 ノ上 委員  ご答弁ありがとうございます。学級担任の指導力不足ですが、私は過去に比べて、今の教員がそれほど指導力が不足しているとは思っておりませ ん。昔に比べて、やることがたくさんあります。危険防止のこととか、しつけのこととか、昔だったら教育を、黒板に書いて教育したら授業は成り立ったのに、 それができない。そういう状況に置かれている先生方は非常に大変だと思います。そういう先生方とも幾らか接しますけれども、決して先生方の指導力が落ちて るとは思わない。中には、そらそういう方もいらっしゃるかもわかりませんけれども、総体的に見て、そうとは思わない。確かに学級崩壊をした学級に対して は、即座に対応していただきたいと思いますけれども、私自身の感想としては、そのような感想を持っています。
 また、子どもの集団生活や人間関係の未熟さですが、おっしゃるとおりで、これは過去、過去じゃなくて現在、各校区で教育熱が高くなって、 いろいろな催しがされている。その地域の教育に対する取り組みも変わってきて、非常に熱心になってるような気がいたします。そういう点でも、私は望ましい 方向にいってるのではないかなと、このように思っています。

 最後に、特別な教育的配慮や支援を必要とする子どもという問題がありました。例えば、これはADHD、多動性障害などがそういうふうにあ たりますけれども、このADHDというのは、遺伝的要素が強い障害だというふうに言われています。そういう遺伝的要素が強いのに、最近になって非常に多 く、症状を出す子が多くなってると聞いています。特に男子に多い。このADHDというのは、前頭前野の、ここの大脳の前頭前野の機能の低下によって、脳の 中のネットワークが十分成熟しないために起こるということでした。
 先ほど申し上げたテレビゲームによる影響の一つとして、大脳の前頭前野の機能が低下するということが数々報告されています。ですから、習 熟前の子どもたちに何時間も何時間もそういうテレビゲームなんかを与えておれば、後天的にそういうふうになってるのかな、そういうことも非常に危惧するわ けであります。
 前回も申し上げましたけれども、私は公認会計士の時代に、あるテレビゲーム会社に監査に行ってまして、その開発部長とお話ししたことがあ ります。その開発部長、何と言ったか。我々は企業の利益の追求のために、いかにして子どもたちをテレビの前にくぎづけにするか、それを朝から晩まで考えて る。そのために何十億、何百億という投資をして、人材もつけてる。そういう企業の利益追求の前に、1人の子どもがなかなか逆らうことはできない。それが、 もし将来的に大きな問題が出るというのであれば、そういう企業は政治的な力が強いけれども、声を上げて子どもたちを守らないと、このように思うわけであり ます。
 こういうテレビゲームの影響というのは因果関係が難しくて、今やってるから、あした出るというものではありません。個人差もありますし、 きょうやってたところ、半年続けたら、初めて出るようなこともあるでしょう。こういうところから要望を申し上げますけれども、前回も申し上げましたけれど も、各学校に1日何時間テレビゲームをしてますかとか、インターネットしてますかと、メールしてますかと、いつから始めましたか。そういう、今はすぐ思い つきませんけれども、そういうアンケートをぜひとって、情報収集していただきたい。きっと将来的に大きな問題になってくるときに、その情報をもとに即座に 堺市教育委員会は対処していただきたい。何も情報がなければ動くことはできません。そのことは皆さん、よくご存じだと思います。ですから、そのことをくれ ぐれもお願いを申し上げて、本日の質問を終了いたします。ありがとうございました。

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